海を想う、海に想う。
〜海の目の前だからこそ、
想いを巡らせることがある〜
目の前に圧巻のオーシャンビューが広がる、
海一列目のラグジュアリーホテルを
所有できるとしたら──。
宿泊費の高騰が続き、
旅を楽しむことすら難しくなりつつある今、
ホテルでも別荘でもない「第三の選択肢」が、
注目を集め始めている。
「海一列目」の空間が
人生に与える影響
今回お話をお伺いするのは
独立研究者、パブリックスピーカーとして
活動する山口周氏。
『世界のエリートはなぜ「美意識」
を鍛えるのか?』『人生の経営戦略』など
数多くの著書を通じ、
ビジネスや人生について
独自の視点を提示してきた。
現在、海辺の街である葉山を拠点とする
山口氏を「UMITO
熱海 別邸」に招き、
海のそばで過ごすことが人の感性や思考、
人生に与える影響について聞いた。
海一列目の空間には、
日常から離れて自分自身を整える、
どのような力があるのだろうか。
また、海の最前列に建つ
スモールラグジュアリーホテルを
年間10泊からシェア購入できる
仕組みを展開しているUMITOについても、
そのビジネスモデルや価値について意見を聞いた。
──現在、山口さんは葉山に移住されて活動されていますが、葉山に引っ越したきっかけはありますか?
父が鎌倉の出身で、子どもの頃に祖母の家を訪ねた際、海の近くには東京とは違う時間が流れていると感じた記憶があります。それが、海辺への憧れの原風景になっていたのかもしれません。ある映画のオープニングに、まさにここ「UMITO 熱海 別邸」から見えるような海の絶景のシーンがあるのですが、その風景にいつか住みたいという想いはありました。
あと、東京には自分の居場所がないと感じていたのも事実です。葉山ならいつでも何度でも好きな時に海を訪れることができます。
──葉山に移住したことで、ご自身やご家族に変化はありましたか?
端的にいうと明るく寛容になりましたね。東京にいた頃と比べて、葉山では気が向けば海へ行ける。日常の中に海との接点があることが、心の余裕につながったのかもしれません。
UMITOの施設内に入った瞬間に海が広がる空間について、
「オンとオフがはっきり切り替わる」と評価した。
海が感性や創造性を育む理由
──実際に海辺に住まれていることで得られる感性や美意識の変化についてお聞かせください。
私はもともと海を眺めるのが好きなんです。海は同じ景色のように見えても、日の当たり方や風、波、音など絶えず変化していて、一瞬たりとも同じ表情を見せません。海辺は都会に比べて何もないように思えるかもしれませんが、情報量としては断然、海のほうが多いんです。東京は人間が脳内で作ったものがカタチになっている街という印象で、日々、大きな変化がない。人間の脳内で作られたものは大した情報ではないんです。
その点、海辺は常に変化し続けています。海の表情、波の大きさ、風の強さ、陽のあたり方も時と共に変わり続ける。目で見るものだけでなく音も刺激になります。テラスに出て本を読んでいるだけで、色々な種類の鳥の鳴き声が聴こえてきます。情報量が豊かな場に身を置くことは、とても大切なことだと思います。
──経営者やビジネスパーソンが海辺に拠点を持つ意味についてお聞かせください。
東京の街並みは便利で洗練されていますが、日々目にする風景は大きく変わりません。一方で海辺は違います。波の高さや風向き、光の当たり方によって景色が絶えず変化し続けます。人は入力される情報によって思考や発想も変わるものです。自然には不確実性があり、どんな波が来るのか、風がどう吹くのかを完全に予測することはできません。そうした変化の中に身を置くことで、固定化した思考から離れ、新しい視点や発想が生まれるのだと思います。海辺は単なる休息の場ではなく、経営者やビジネスパーソンにとって自分自身をチューニングし、次の挑戦に向かうエネルギーを養う場所なのだと思います。特に朝の海には、不思議と人を元気にする力があります。
UMITOについての印象
──このインタビュー以前にUMITOに関心を持っていたとお伺いしました。
一度、「UMITO」に資料請求をしたことがありました。SNSで情報が流れてきて、建物の佇(たたず)まいに魅力を感じたのを覚えています。UMITOは、当然、海の絶景がいちばんの魅力だとは思いますが、今日、実際に訪れてみて、室内空間の造作へのこだわりがディテールまで行き届いていて感心しました。キッチンや照明などの調度品にも妥協がない。人間が作ったものの中で、自然と同じくらい情報量があるものをアートと捉えているのですが、細部までこだわっている空間を体感して、ますます興味が湧きました。
──旅を資産にするというUMITOのビジネスモデルについての率直な感想をお聞かせください。
ホテルに宿泊費を支払って終わりにするのではなく、旅の体験を楽しみながら資産として保有できるという発想は非常に興味深いですね。時代のコンテキストをしっかりと捉えたビジネスモデルだと感じました。日本は「安全で快適で便利な世の中をつくる」という経済活動を続けてきて、大成功をおさめました。しかしそうした世の中が出来上がった後、何をすればいいかわからなくなり迷走していると、著書『ビジネスの未来』で書いたことがあります。同書では、「役に立つもの」を提供する時代から、「生まれてきてよかったと思える世界」をつくる時代への転換を提唱しました。
旅は、普段の生活では得られない体験や新しい視点をもたらし、人に「生きていてよかった」と思える時間を与えてくれます。さらにUMITOは、その体験価値を一人で独占するのではなく、多くの人と共有できる仕組みを備えています。まさに、私が考えるこれからの時代の価値創造を体現した場所だと思います。
──年間10泊からシェア購入できるという点についてはいかがでしょうか。
別荘を丸ごと所有するという考え方もありますが、実際には一年のうち利用する日数は限られます。その点、UMITOのように利用する分だけ所有し、必要な人たちと共有する仕組みは合理的です。旅という体験価値を一人で独占するのではなく、多くの人が享受できる形になっている点は、今の時代に合った考え方だと感じました。
──従来の別荘所有やホテル宿泊と比べると、UMITOは両面の良いところを合わせたハイブリッド型モデルの新しい第三の選択肢となりますが、どう感じますか?
UMITOの担当者から事業について「新しいビジネスモデルのため、人に説明するときに仕組みや魅力が伝わりにくい」と伺いました。これは褒め言葉だと思います。1960年代〜70年代にコンビニエンスストアが登場した頃、コンビニは産業分類できず「その他小売業」に振り分けられました。
その後、小売業の中で、突出して「その他小売業」の売上高が高くなったのは言うまでもありません。説明する名前がないということは、ある意味、新しさの証明になっているといえます。UMITOも同様に、別荘でもホテルでもない新しい価値を追求した結果、既存のカテゴリーでは説明しきれない存在になっているのではないでしょうか。だからこそ説明が難しく、同時に新規性があるのだと思います。
海一列目の空間がもたらす価値
──海辺のように日常とは異なる環境に拠点を持つことは、ビジネスパーソンの創造性や思考にどのような影響を与えるのでしょうか。
人工物が介在しない風景を眺めることができるのは非常にすばらしいことだと思います。ノイズを遮断するということですよね。東京をはじめ都会にいるとどうしても、自分自身のチューニングが狂ってしまうと思うんです。
人は楽器と同じようなところがあって、チューニングがズレてくると、どんどんと歪んでしまう。だから、時にこの風景を眺めながら、おいしいものを食べて、ゆっくりと寛いで、チューニングを整える。それだけでも意味があると思います。チューニングが合えば、人間は正しい判断がすばやくできるようになりますし、適切な受け答えもできるようになりますので。
クリエイティビティにおいて、場所を変えるというのは、とても大切なことだと思います。場所によって、入ってくる情報も違いますし、いつもの場所とは別の場所に拠点があるのはポジティブに作用するだろうなと思います。購入した施設だけでなくオーナーはUMITOの全施設を利用できるというのも、クリエイティビティにはプラスになりますね。
──もしUMITOで一日過ごすとしたら、どんな過ごし方がいいですか?
子どもたちや、将来は孫たちとも一緒に過ごしてみたいですね。家族で食事を囲み、プールや温泉を楽しみながら同じ時間を共有する。そうした何気ない時間こそ、人生を振り返ったときにかけがえのない思い出になるのだと思います。私は本を読むのが好きなので、海を眺めながら本を読んで過ごすだけでも十分満足です。
「あの時はよかったな」という時間をどれだけ増やせるかは人生の幸福の積分値を大きくします。UMITOのビジネスも「役に立つ」を提供するのではなく、「あの時楽しかった」、だからもう一回行きたいという体験価値を提供していると思います。「生きていてよかった」と思える体験をより多くの人につくることができるビジネスというのはとても貴重です。だからこそ、自分の好きなように過ごしたいですね。
山口氏は施設で提供された朝食について、「良い素材を使った贅沢な食事で、自分の好みに合っていました」と語った。
静岡県産の食材を生かした和朝食を堪能した。
──最後に日経読者にメッセージをお願いします。
海は、日本において温泉や雪山と並ぶ希少な「キラーコンテンツ」だと思います。海の景観は人の手でつくられるものではなく、常に変化し続ける豊かな情報に満ちています。UMITOを所有することで、利用者はそうした自然の価値に身を委ねることができる。海は人間の感覚や思考を整えてくれる場所です。だからこそ、人生の中にそうした拠点を持ち、ときどき自分自身をチューニングすることには大きな意味があると思います。それは単なる休息ではなく、新たな発想や活力を得て、次の一歩を踏み出すためのエネルギーを取り戻す時間にもなるはずです。
山口周(やまぐちしゅう)
独立研究者、著作家、パブリックスピーカー。慶應義塾大学大学院修了後、電通やボストン・コンサルティング・グループ(BCG)などを経て独立。人文科学と経営を横断する独自の視点から、組織や社会の未来について提言を行う。
販売中のUMITO
海一列目という、
絶景が約束された場所を舞台にする
ラグジュアリーな別邸「UMITO」。
熱海や鎌倉、沖縄エリアなど日本国内だけでなく、
現在販売中のハワイをはじめ、
今後は世界の海一列目も展開予定です。
Sesokojima GrottoUMITO 瀬底島 グロット
大型ヴィラで過ごす
特別な滞在
沖縄本島と瀬底島を結ぶ瀬底大橋のたもとに佇む、
ひときわ美しい輝きを放つ
UMITO 瀬底島
Grotto。
「Grotto=洞窟」という名にふさわしく、
ダイナミックな岩肌と、
まばゆいほどに輝く海とのコントラストが際立つ
別邸です。
訪れるたびに、
大自然の恩恵と力強いエネルギーに
やさしく包まれていることを実感いただけます。
Miyakojima Sunset BeachUMITO 宮古島 サンセットビーチ
海と夕陽に包まれる、
究極のビーチフロント
琉球石灰岩が描く雄大な景色に抱かれた邸宅は、
静けさと開放感を兼ね備えた
特別な滞在を叶えます。
リビングダイニング、
海へ溶け込むジャグジーとプール、
専用バスルームを備えた3つのベッドルーム。
ここにあるのは、選ばれた人だけが手にする
UMITOの原点です。
Kamakura InamuragasakiUMITO 鎌倉 稲村ヶ崎
サーフカルチャーの聖地、稲村ヶ崎に佇む
海と住処が溶け合うヴィラ
稲村ヶ崎の海とひとつに溶け合う体験を追求した
一棟ヴィラ。
アクリルインフィニティプール越しに、
まるで海へ滑り込むような臨場感を味わえる。
陽光と海の色を際立たせる明るいインテリア、
ルーフトップテラスやシアタールームなど、
五感で海を抱く時間がここにある。
Atami HonteiUMITO 熱海 本邸
水平線に溶け込む海辺の本邸。
海と対峙し、静謐の贅沢を味わう。
海を正面に臨む高台に佇む、わずか5室の本邸。
昭和の巨匠建築の思想を受け継ぎ、
素材の質感と余白が生む
静けさに身を委ねる時間。
波音と灯りが一日の移ろいを描き、
風の匂いまでも心に触れる。
深く満ちる滞在がここに。








